紅の豚の都市伝説!隠された真実と心の闇

ジブリ作品には様々都市伝説がささやかれていますが、

その中でも今回は「紅の豚」の都市伝説についてお話します。

まだ見たことがない方や、ストーリーの記憶があいまいな方のために、

まずはおおまかなあらすじをおさらいしましょう。

 

イタリアのアドリア海を舞台にしたアニメ映画作品。

主人公の名前はポルコ・ロッソ

の姿をしている。

かつては空軍のエースだったが、空の悪者集団「空賊」を相手に賞金稼ぎをして暮らす。

しかしある日、ポルコの命を狙うアメリカ人「カーチス」と出会い、

飛行機を壊されてしまう。

また、ポルコは国に非協力的であったことから軍隊からも狙われるようになる。

ポルコは軍隊から逃げながら、飛行機を大金をかけて作り直し、カーチスと決闘をして勝つ。

その後のポルコはどうなったのか具体的な場面はなく、物語は終わります。

主人公の名前は実は・・・

主人公の名前「ポルコ・ロッソ」は、イタリア語でそれぞれ

ポルコ=

ロッソ=赤い

という意味があり、作品のタイトルの通り「紅の豚」という意味になります。

つまりタイトルそのままの名前だということです。

ちなみに「豚」は「臆病者」という意味が含まれています。

主人公の心理やストーリーに関係していきそうですね。

豚になってしまった暗い理由

ポルコは物語の始めから最後までほぼ豚人間のような姿をしていますが、

途中、ヒロインのジーナが

どうしたら豚になる魔法がとけるのかしら

というような事を言います。

そう、かつてポルコは人間だったのです。

しかし本編では彼が豚になる瞬間どころか、具体的にどうやって豚になったかを描写する場面はありません。

通説では次のように言われています。

軍隊のルールやしきたりが嫌になり、豚になる魔法を自分にかけた。

また、

戦争を通して心を病んでいくうちに豚になってしまった。

とも言われています。

この2つの説に共通していることは、「戦争」。

物語の途中で、戦争によって友人を亡くす回想があったり、

悪者の命を決して奪わない描写があったりします。

 

戦争などの争いごとが嫌になり、心理的理由から豚になってしまった

と総合的に考えられますね。

物語は終始明るい雰囲気で進みますが、実は主人公には暗い心の闇があって、

それが「豚」という姿で表現されているということでしょうか。

物語の明るさと主人公の暗い部分が対になっていて少し不気味ですね。

他のジブリ作品と同じ世界線?

「紅の豚」には他のジブリ作品に出てくるのと同じ人物がいると言われています。

 

飛行機を作る手伝いをする人たちの中におばあさんがいるのですが、

その人が「魔女の宅急便」にも登場していたというのです!

魔女の宅急便の主人公「キキ」と親しくなる老婦人の家政婦とそっくりなのです。

また、「魔女を見た」と作中で言っており、それはキキのことを言っているのではないか、

と推測されています。

当時の世界情勢と関係がある!?

 

この作品の制作当初は30分ほどのショートアニメとして計画されていたようです。

日本航空の機内上映作品として、豚と飛行機が飛びまわるだけの内容にする予定でした。

しかし、宮崎駿監督が作品の制作を進めていくうちにアイデアがふくらんでいき長編化したため、

90分ほどのアニメ映画になったようです。なぜアイデアがふくらんだのでしょうか?

 

その理由は次のように言われています。

舞台であるアドリア海近郊で起きたユーゴスラビア紛争が当時起きたことが関係しているのではないか

紛争をきっかけに宮崎監督が戦争について色々考えた結果長編になってしまったと考えられているようです。

主人公は養豚場の経営者だった!?

 

制作していくうちに長編になってしまったという都市伝説がある一方、

スポンサーから長編にしろと言われてストーリーを変えた、という都市伝説もあります。

主人公は養豚場の経営者で、街で出会った美女に恋に落ちて、魔法で人間に変身して想いを告げる…

というストーリーだったのですが、これではどうしても短編になってしまうということで、

ストーリーを一新したのだと言われています。

発表中止になりかけた

紅の豚を制作していた当初は、「おもひでぽろぽろ」も製作中であったため、

紅の豚の制作は難航していたそうです。

また、ユーゴスラビアで内戦が勃発したため不謹慎であると言われていました。

それでもなんとかして物語が完結させて、さあ公開しようという時に事件が起きたのです。

 

そのきっかけは「公開予告ムービー」。

それは飛行機の戦闘シーンに重点が置かれているものになっていました。

それは監督が意図しているものではなかったため激怒し、

もう公開しない!

と騒ぎになってしまったのです。

監督は予告ムービーの制作に関わっておらず、スタッフに作品の意味がちゃんと伝わっていなかったのかもしれませんね。