主人公は精神障害!?パクリ疑惑?思い出のマーニーの都市伝説

『思い出のマーニー』は2014年公開のアニメ映画、スタジオジブリ作品です。

メインキャラクターに男性がいない作品としてジブリでは初であり、女性同士の友情を描いたもの。

発表当時はとても話題になりました。

ジブリ作品といえば都市伝説がほぼ必ずと言っていいほどあり、

思い出のマーニーにももちろん都市伝説が存在します。

あらすじ

 

都市伝説を紹介する前に、あらすじを忘れてしまった人のために簡単に紹介します。

両親と祖父母を幼少期に失い、暗い学校生活を送っていた主人公・杏奈。

喘息の療養を目的に、里親・頼子の親戚の家で夏休みを過ごすことになった。

そこで「湿っ地屋敷(しめっちやしき)」を発見し、金髪の少女マーニーと出会う。

杏奈は夢の中で何度もその屋敷を訪れ、不思議な体験をすることとなる。

杏奈は精神疾患を患っていた?

主人公・杏奈は統合失調症なのでは、という都市伝説があります。

統合失調症とは、現実とのつながりの喪失・妄想・幻覚、異常な思考と言動、

感情表現の減少などの精神障害を起こす病気です。

 

里親である頼子が医者に「杏奈はいつも普通の顔をしている」と言います。

常に無表情でうつろな目をして、空想の少女(マーニー)の話をしていたことから、

「統合失調症では?」という噂が視聴者の間で出たようです。

たしかに統合失調症の症状に当てはまります。

杏奈は両親も祖父母も幼いころになくして病んでしまったのかもしれません。

また、学校生活がうまくいっていないのは病気のせいかもしれません。

キャッチコピーが刺激的

この作品のキャッチコピーは「あなたのことが大好き。」でした。

しかし候補にはかなり刺激的なものがいくつがあったようです。

あなたとワタシの秘め事

イケない関係って好きですか?

ふたりの密会

ふたりだけの禁じられた遊び

など、まるでアダルトビデオのキャッチコピーみたいですね。

ジブリ作品ですからアダルトな内容でないことは分かり切ってはいますが、

いくらなんでもこれは使えないと判断したようですね。

また、一部ではこの作品は女性同士の愛情を描いた「百合」作品であるように言われていますが、

実際は友情のようなものなので、上にあげたようなキャッチコピーは似つかわしくないと

判断したのだと思われます。

でも、「あなたのことが大好き。」も十分誤解されそうなものですが…。

あの大人気映画のパクリ疑惑

実はこの作品には

 

アナと雪の女王をパクった

という疑惑があるようです。

なぜそんな疑惑が出てきたのでしょうか。

それは、どちらの作品も女性同士の関係を描いたものだからなのだとか。

 

アナと雪の女王は「姉妹」ですが、思い出のマーニーは「祖母と孫」の関係ですし、

結末も全く違ったものになるので、全然内容が違うのではと思うのですが…。

たしかにどちらも女性同士の関係を描いたものですが、

パクリだと考えるのは無理があるのではないでしょうか。

あまり内容をしらない人が「雰囲気が似てる」と思って広めた都市伝説かもしれません。

宮崎駿監督はなぜ参加しなかったのか

ジブリといえば宮崎駿を思い浮かべると思いますが、

実は「思い出のマーニー」に彼は一切参加していません

助言すらしていないのだそうです。

 

この作品は米林宏昌が監督を務めています。

宮崎駿は彼に、

自分が築き上げたジブリをぶっ壊してほしい

と願いながら監督を任せたのだと語っています。

ですが、実は裏の理由があったのではないかと言われています。

その理由とは、

やっぱり宮崎駿監督がいないとダメだ!

周りに気付かせるためなんだとか。

なんだか性格悪い理由ですね…。

「思い出のマーニー」は結局ジブリとしてはイマイチの売上だったので、

「宮崎監督がいなければ」と思わせる結果になったと言えるでしょう。

本当は2部作だった

この作品の原作はイギリスの児童文学の名作であり、

題名は同じく『思い出のマーニー』。

この小説はとてもボリュームがあり、とても2時間ほどでは終わらない内容となっています。

映画の製作スタッフももちろん、映画1本ではすべて描ききれないことに気がついていて、

6時間を超えるアニメ映画にすることを考えていたようです。

そうすると少なくとも前編後編と分けて上映することになるはずですが、

十分な売上が見込めないと判断したためか1時間43分に短縮されました。

 

原作を知っている人は「端折りすぎて分かりにくい」と思ったようですが、

それは当然ですね。

原作を無視しようとした米林監督に宮崎駿は…

この映画は、ジブリらしさを加味しつつ原作にできる限り沿った内容になっていますが、

製作当初は原作を無視した内容にしようとしたという噂があります。

北海道の湿地地帯でロケハンを何度もしてイメージを固めていく中で、

米林監督はあることに気がつきます。

原作と似たイメージの場所を日本で探すのは無理だ、と…。

そこで原作を完全に無視して「少しだけインスパイアした作品」にしようと考えたのですが、

これに対して宮崎駿は激怒

だったら俺が作る!

そう言われたため、原作に沿った内容に戻すこととなったのだそう。

原作を無視するということは、初めに提案したアイデアを潰すということですから、

怒って当然ですね。