2001年夏公開の「千と千尋の神隠し」、興業収入は300億円を超え国内外を問わず空前のヒットを収めています。
また、第52回ベルリン国際映画祭では金熊賞を受賞、日本のアニメとして最高評価を受けました。
そんな「千と千尋の神隠し」ですが、やはり色々と都市伝説と言われるお話が散在します。
今回はそれらを集めてみました。
千と千尋の神隠しのモチーフは?
「千と千尋の神隠し」には現実に存在するモチーフになった物が多くあります。
今回はそんな「千と千尋の神隠し」に大きな影響を与えたであろう現実のモデルを検証していきます。
油屋のモデルは実在する?
「千と千尋の神隠し」の舞台「湯屋。油屋」ですが、これは多くのモデルがあると言われています。
宮崎駿監督が語ったところによると
「色々な温泉が入っていて特定のモデルはないけれど、道後温泉は確かに入っている」
とのことでした。
さらに使用された絵コンテには「道後」という文字がありました。
実際に撮影された写真をみると、そっくりで確かにモチーフとして使用した言うのは間違いないでしょう。
他にも「商店街の一角にそびえ立つ銭湯」というビジュアルは江戸東京たてもの園にある「子宝湯」がベースになっていると言われています。
釜爺というキャラクターがいたことを覚えている人は多いと思いますが、釜爺が働いていた作業場のモデルもこの「子宝湯」にある「筆入れ棚」がモデルだと言われています。
パンフレットによると目黒雅叙園というホテルが一番参考になったと宮崎駿監督は語っています。
また監督はこのホテルの内装を「ありとあらゆる擬洋風のものが寄せ集まっている」と評価していました。
油屋の映画でのモチーフは風俗?
主人公の千尋が働く油屋ですが、そのモチーフは性風俗産業だと言われています。
映画評論家の町山智浩さんは以前から「千と千尋の神隠し」は性風俗産業で働く女性の話であると公言していて、ブログなど証拠をだして論理的に説明していました。
主人公は「湯女」として働かされるのだが、国語辞典でも百科事典でも何でもいい。
「湯女」という言葉を引いて欲しい。
たとえば『日本大百科全書』にはこうある。
「温泉場や風呂屋にいて浴客の世話をした女性のこと。一部は私娼(ししょう)化して売春した」
「そういう見方もある」だの「そういう解釈もある」だのというレベルではなく、「湯女」とは「娼婦」を意味する名詞なのだ。
これについては一部の人間だけが言っているのだろうと思われがちですが、実は監督や製作者もそのように語っていた事から、噂から真実に変わっていったそうです。
宮崎駿監督は日本版プレミア6月21号のインタビューで以下のように語っています。す
「今の世界として描くには何が一番ふさわしいかと言えば、それは風俗産業だと思うんですよ。日本はすべて風俗産業みたいな社会になってるじゃないですか」
さらに湯婆婆に「千尋」という名前をとられ「千」と呼ばれるようになるのも「源氏名」ではないかと言われています。
同じ雑誌では「性風俗産業を悪と決め付けるのは欧米人の悪しき風潮である」と語っていたそうです。
千と千尋の神隠し最初の構想
「千と千尋の神隠し」は初期段階の話では湯婆婆を倒した後に本当のラスボスとして銭婆が出現、それを倒し人間世界に帰るという内容でした。
背が低い湯婆婆はコンプレックスの塊で、銭婆は金も魔力も高い存在だったそうです。
また二人の正体についてですが、いわゆる魔女だと言われています。
しかし、宮崎駿監督がこのアイデアを出した時に
「上映時間が3時間になる」
「1年間の制作期間が2年間になってしまう」
という苦言を呈され、今の作品になっていったそうです。
また予告編の内容も本作が発表された当時は作品の雰囲気はおどろおどろしくホラータッチでした。
(動画URL: https://www.nicovideo.jp/watch/sm6083293 )
こうしたことから、もしかしたら制作中に方向性を転換していたのではないかといわれています。
実は「千とちさとの神隠し」だった
「千と千尋の神隠し」は、当初「千と千さとの神隠し」という題名であったと言われています。
というのも、「もののけ姫」が海外興行で不調に終わったことで、傷心した宮崎駿監督が友人の佐伯氏一家と一緒に行ったキャンプ中、
伯さんの娘の千里さんが川の中で靴をなくし、探し回って水でびしょびしょになった事に気持ちが癒されました。
そのことに感謝して宮崎駿監督は「千と千さとの神隠し」という名前にしようと考えていました。
しかし、内容を深めていく中で「日本の性風俗」についての内容を含んだり、主人公が湯屋と言う売春宿に送られることを遠まわしに描いた内容にするため、主人公の名前を変更する事にしました。
モデルは誰?
「千と千尋の神隠し」の主人公、千尋のモデルは一体誰なのでしょうか。
スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが以前テレビに出演した際、このような事を語っていました。
「千尋のモデルは、キャバクラ嬢なんですよ。僕の友人の編集者で、そういうお店が大好きな兄ちゃんがいてですね」
「『そんなところばっかり行っててダメじゃないか』って言ったら、『実は、ああいうところで働く女性は、本来はコミュニケーションが下手なんです。でも、お客さん相手に喋らなければならないから、働いているウチに元気になっていっちゃうんですよ』って」
「それを宮﨑駿に話したところ、できたのが『千と千尋の神隠し』だったんです。そういうこともあるんですね」
なんと千尋のモデルはキャバクラ嬢だったのです。
元になった児童文学作品が有る
「千と千尋の神隠し」にはベースになった小説が二つあります。
一つはドイツの児童文学作家オトフリート・プロイスラーさんの「クラバート」。
もう一つは日本の柏葉幸子さんが手掛けた「霧のむこうのふしぎな町」だそうです。
「クラバート」は孤児の少年が謎の多い魔法使いの『親方』に魔法を学んで成長していくという話。
最後は親方の正体を知ってしまった主人公が他の少年とともに部屋に並ばされ、目隠しをした彼女に誰が本物か当てるというものでした。
「千と千尋の神隠し」を見た人ならわかると思いますが、終盤の場面にそっくりだと思います。
「霧のむこうのふしぎな町」は少女が異世界に行って、そこで働きながら様々な事を学んでいくという青春ドラマで、宮崎駿監督は当初はこちらを映画化したがっていたといわれています。
お話の元になったお祭りが有る
「千と千尋の神隠し」の話の元になった祭りが実在しています。
それは長野県飯田市にある「霜月まつり」だと言われています。
霜月まつりは「神様にお湯を差し上げる」祭りで、
「神様にお風呂に入ってもらい、汚れや現世のけがれを祓い、清らかな魂を得て生まれ変わってもらう」
というものです。
「神様の大浴場」という独特のスタイルをもっており、「千と千尋の神隠し」に多くのインスピレーションを与えました。
さらにこの祭りの行われる遠山郷は、村に入るには山深い中を通らなくてはいけないというところまで共通しているそうです。
千尋の家族は冒頭で死んでいた!?
千尋の家族についてですが、もう死んでいたなどの噂があります。
これらについての情報を検証していきたいとおもいます。
物語は全て千尋の臨死体験?
本作の内容が全て臨死体験ではないかという説があります。
というのも冒頭で千尋の父親が山道で非常に速いスピードで運転していたこと。
また、死後の世界を思わせる様々な描写などから、父親の車が横転し千尋一家はその事故がきっかけで死の淵をさまよっていて、その中で彼女が異世界に行ったのではないかと一部で言われています。
最初に赤いトンネルが帰りは色が違うのはなぜ?
行きは赤かったトンネルですが、千尋が異世界で経験を積んで帰ってきてからは赤くありません。
これには諸説がありますが、赤い外壁は魔法の一つで千尋たちが帰ったことで魔法がとけたのではないかと言われています。
また、彼女が経験したことは外の世界にも影響を及ぼし、かなりの時間がたったことで外壁の色も剥げてきたのではないかとも言われています。
千尋の母親が冷たいのはなぜ?
千尋の母親が二人いるのではないか、という話がありました。
確かに冷たい性格をしていたので、もしかしたら義理の母、継母ではないかと思えてくるかもしれません。
トンネルを怖がる千尋に対しても「千尋、そんなにくっつかないで、歩きにくいわ。」と突き放すだけでした。
ネット上でも「冷たい」「冷酷」という声が多くあり、色々なアニメに数多く出てくる母親の中で最低という意見までありました。
では、なぜこのようなキャラにしたのでしょうか。
宮崎駿監督曰く「ああいう人って世の中にいっぱいいるじゃないですか」
とリアルな母親として描いていたそうです。
つまり冷たい性格も想定の上で描いていたのですね。
過去作品のキャラと比較して
「魔女の宅急便に出てくるようなお父さんやお母さんも、この千尋のお父さん、お母さんと紙一重です。」
と語っていました。
声を演じている沢口靖子さんも
「いつまでも女であることを捨てられない女」
「母性よりも女性性を選ぶ女」
とやや客観的に演じたキャラを批評していました。
つまりは世間にどこにでもいるアダルトチルドレン的な母親としてこの女性を描いたと言わています。
ジブリ作品との関係
「千と千尋の神隠し」は興行収入だけでも308億円も売れている大ヒット作になっています。
現在中国でも公開されていますが、初週だけでなんと30億円をも稼ぐヒットになっています。
サンが千尋の先祖だった!
「千と千尋の神隠し」は前作「もののけ姫」と設定が共通していて、ある意味続編として位置づけられています。
というのも「千と千尋の神隠し」の資料集の中に「もののけ姫のサンが千尋の先祖」という話があります。
ということはこの「千と千尋の神隠し」は「もののけ姫」の続編として位置づけても問題ないかもしれません。
耳をすませばとの関係
「耳をすませば」の中に「千と千尋の神隠し」の元ネタになった「霧のむこうの不思議な街」という本がでてきます。
宮崎駿監督は「霧のむこうの不思議な街」の映画化をしたがっていましたが断念したという話がありましたのでそれの名残でしょう。
隠れジプリ・車・ドラゴンボール
「千と千尋の神隠し」には複数のイースターエッグ(隠し要素)があります。
例えば、湯婆婆の息子「坊」の部屋には「魔女の宅急便」のジジらしきキャラの描かれた枕があります。
他にも暴走したカオナシを迎撃する為にドラゴンボールの「かめはめ波」のような動きをしていました。
これは宮崎駿監督もわかっていてやっていたと言わています。
なぜ両親は豚になったの?
この映画の衝撃的なシーンといえば、千尋の両親が豚になる展開です。
街の居酒屋にある料理を勝手に食べるとブタになるというものでした。
では、彼らはなぜ豚になったのでしょうか。
同様の質問をした当時の子供にスタジオジブリが返答をした手紙があります。
その手紙の内容によると「料理そのものが人間をおびき寄せる罠であった」と書かれていたそうです。
舞台の異次元の街は神様の為のものであり、これらを勝手に食べるのは冒涜(ぼうとく)にもつながるという戒めかもしれないですね。
では、千尋はなぜ多くの豚の中から両親を見分けることができたのでしょうか。
スタジオジブリによると少女が数々の修羅場を乗り越えて「生きる力」を獲得したので自然にできるようになるはず、つまり両親をブタの中から探せるはずという事でした。
カオナシとは…
「千と千尋の神隠し」を代表する印象的なキャラクター「カオナシ」
彼にかかっている多くの謎について検証していきたいとおもいます。
カオナシのモデル
カオナシのモデルは後に「思い出のマーニー」の監督でも知られている米林宏昌氏ではないかと言われています。
しかし、米林さんはそれを否定していて、宮崎駿監督さんが半分冗談でいったものだと言われています。
真実はというと、あるブロガーがイベントで宮崎監督と会った際に「カオナシのモデルは誰か?」と聞いた時、
「山手線に山ほどいるサラリーマン」であると語っていたそうです。
自分というものを持たず他人の声を借り、お金で寂しさを埋めようとするサラリーマン。
それがカオナシに見えたそうです。
カオナシの初期構想
カオナシの初期構想は、所詮名前の無いモブキャラの一人でしかありませんでした。
ストーカー気質のあるキャラクターとして作られる予定はなかったそうです。
「千と千尋の神隠し」は思いのほか、製作が難航し先の話を作るのが難しい状況でした。
宮崎駿監督はこのカオナシを「千尋のストーカー」としてキャラ付けすることにしたと言われています。
カオナシの歌
カオナシには自身の歌があり、そのタイトルは「さみしい さみしい」と言います。
歌詞の内容は自分の孤独さを悲しむセリフと「君を食べたい」という恐怖感をあおるものとなっています。
歌っているのは“ムッシュかまやつ”さん。
すごい人選ですね。
海原電車の謎
作品中盤にでてくる謎の多い「海原電車」。
この電車には多く謎があります。
その謎とは、「死の世界」に繋がっている列車であるという説があります。
行き便しかなく帰りはないことも「あの世」につながるのではないかと言われています。
公式はこの説について、何も発表していませんが、多くの都市伝説が残されています。
この海原電車の乗客は黒く半透明になっています。
この黒く半透明な理由は死んでいるから透明になり、幽霊となって成仏する為に電車に乗っていると言われています。
また、毎朝、出勤する電車の中で揺られ自分を失っている社会人の象徴とも言われています。
「火垂るの墓」の節子がいる?
この海原電鉄のシーンには寂しそうに電車を見つめている少女の影があります。
一説にはこの少女、「火垂るの墓」に出てくる節子がそのまま死んで、幽霊になった姿ではないかと言われています。
千尋の世話役りんの正体?
「千と千尋の神隠し」にでてくる、千尋の世話役をつとめる少女の「リン」。
実は彼女、人間のようにみえますが、その正体は人に化けた“キツネ”ではないかと言われています。
というのも原画の中でリン(白狐)という文字で彼女の雛型になったと思われるキャラが描かれていたからです。
大昔から狐が人間に化ける伝承は多く語られていたのでリンの正体は人間に化けたキツネであると言われています。
また彼女はいつか「油屋」を出て、海の向こうの世界に行きたいと話しています。
もしかしたら千尋の行った異世界はもっと広いのかもしれないですね。
千尋が最後に帰れたのはなぜ?
「千と千尋の神隠し」を見た人なら誰もが知っていますが、映画自体はハッピーエンドで終わります。
両親の姿をした豚がブタ小屋にいないことを突き止めた千尋は、人間世界に帰ることができました。
それは一体なぜなのでしょうか。
湯婆婆との契約はどうなった?
冒頭で油屋に迷い込んだ千尋は契約書を書かされて働かされていました。
この契約書を書き、相手に逃げられない魔法をかけて支配して働かせるのが湯婆場のやり方です。
一度書いてしまうと中々抜け出せないこの魔法をどうやって解いていったのでしょうか。
実は千尋、名前を間違えて契約書に書いていたのでした。
荻野千尋の「荻」の部分の火を犬と書いていたのです。
なぜ書き間違えたのかは、さだかではありませんが、この時のミスが命を救う事になったのです。
千尋は油屋での出来事を覚えてる?
「千と千尋の神隠し」のエンディングは油屋のある異世界から逃れることができた千尋の話で終わります。
さて、彼女は異世界にいたころの記憶はあるのでしょうか。
映画が終わる寸前に、千尋は通ってきたトンネルを振り返り見ています。
これは恐らく、彼女の中に油屋の経験が残っているという証拠になるでしょう。
千尋の味方「ハク」とは?
「千と千尋の神隠し」に出てくる数少ない味方キャラ「ハク」。
多くの人に人気のあるキャラですが、彼に多くの謎があります。
彼の謎について検証していきましょう。
千尋に「振り向かないで」と言ったのはなぜ?
ハクが別れ際に千尋に向かって「振り向かないで」と言ったのはなぜでしょうか。
これには日本の神話、イザナミの話が元になっているのではないかと言われています。
イザナギは妻のイザナミに先立たれましたが、逢いたくて黄泉の国へと行きました。
イザナミ(伊弉冉尊:いざなみ)はイザナギが来たことを喜びました。
しかし黄泉の国の食べ物を口にしているため、黄泉の国の住人になっていました。
「帰りたいけれど、この国の神々と相談してくるので、その間は決して私の姿を見てはいけません。」
と言って御殿の中に入っていきました。
しかし、イザナギはなかなかイザナミが帰ってこないので、中をのぞいてしまいました。
すると、そこには腐敗して体中に蛆がたかり、雷をまとった妻の姿がありました。
イザナギは恐れて逃げ出し、イザナミは追いかけました。
そしてイザナギは黄泉比良坂でイザナミと離縁しました。
他には古代ギリシャ神話のオルフェウスの話なども元ネタではないかと言われています。
オルフェウスはギリシャ神話に登場する詩人です。
彼は金の竪琴を弾き、その歌声はすばらしいものでした。
そのオルフェにはエウリディケ(ユウリディケ)という妻がいましたが、ある日毒蛇にかまれ死んでしまいました。
オルフェウスは深く悲しみ、冥界へ行き王のハデスにエウリディケを返してほしいと頼みました。
ハデスはオルフェウスの歌に感動し、つれて帰ることを許しました。
その条件は「地上に着くまで、決して振り返ってはいけない」というものでした。
しかし、オルフェウスは地上がもうすぐという時、油断して後ろを振り返ってしまいました。
振り返った先には、悲しそうなエウリディケがいました。
そしてエウリディケ再び冥界へと引き戻されてしまいました。
多くの神話世界を作品のモチーフにする宮崎監督も恐らくこういう神話のエピソードを採用したのではないかと言われています。
千尋がトンネルから抜けたあとに石ダルマがありましたが、その石ダルマは途中で振り返り石に姿を変えられた人の末路なのではないかと言われています。
また別の説では、ハクは千尋が出ていく寸前に千尋の開放を訴えました。
その時、湯婆婆に「八つ裂きにされてもいいのか?」と脅されています。
千尋が出て行った後、ハクはすぐに八つ裂きにされて、その姿を見せたくないため「振り向かないで」と言ったという話もあります。
ハクと千尋は再開する?
ハクと千尋は再会する可能性はあるのでしょうか?
これは残念ながら無いと言っていいと思います。
千尋とハクが別れるシーンで千尋の手が離れ、ハクの手だけが寂しく残るという印象的なシーンがあります。
宮崎監督によるとこのシーンは「二人の永遠の別れ」を描いていると言っています。
監督がそう言っている以上、二人はその後、再会することは無いでしょう。
ハクの最後
上でも触れましたが、ハクの最期については諸説あります。
「湯婆婆によって八つ裂きにされた」という説が有力です。
千尋と両親を解放してもらうべく湯婆婆に交渉をしたハク、その際に湯婆婆は「八つ裂きにされてもいいか」と恫喝していました。
スタジオジブリ公式サイトによると「八つ裂きにされる運命を受け入れた」と書かれていています。
そのことから彼は後八つ裂きにされたのではないかというのが最有力説です。
千と千尋の神隠しには幻のラストシーンがあった
「千と千尋の神隠し」には幻のラストシーンがあると言われています。
それは以下の通りだと言われています。
- 千尋が車の中で、来る前に着けていた髪留めが銭婆から貰った髪留めに変わったことに気が付き不思議がる。
- 新居に向かう途中、丘から引っ越し業者が既に到着しているのが見え、母が「もう業者さん来ちゃってるじゃないの〜」と父親に怒る。
- 新居に到着後、引っ越し業者の1人から「遅れられると困りますよー」と注意される。
- 千尋が1人何気なく新居の周りを歩いていると短い橋の架かった緑ある小川があることに気付く。
- 橋から川を眺めていると千尋は一瞬ハッと悟ったかのような状態になりこの川がハクの生まれ変わり、新たな住み処であることに気付いた?かのように意味深に物語が終わる。
このエンディングは「天空の城ラピュタ」同様に一種の都市伝説的なエンディングとして広まっていります。
さらに、このエンディングは公開1週目に流れていたというまことしやかな話もありました。
しかし、絵コンテに上記のようなラストシーンはなく、恐らくネットで沸きあがったデマであると思われます。
ハリウッド映画などでは試写会で二つのエンディングを見せて、観客の反応が良かった方を採用する事もあると言われています。
もしかしたら試写会でそのようなことをした可能性はあるでしょう。