
スタジオジブリ初のフル3DCGアニメーション作品として、2020年に公開された『アーヤと魔女』。
その斬新な映像表現と従来のジブリ作品とは一線を画す作風は、多くのファンに衝撃を与えました。
原作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名児童小説であり、『ハウルの動く城』と同じ作者の手によるものです。
しかし、その斬新さゆえに、ファンの間ではさまざまな都市伝説がささやかれてきました。
とりわけ有名なのが、「封印されたもう一つの結末」が存在するという説。
今回は、この都市伝説の真相に迫ってみましょう。
消えた“ラスト10分”の存在
『アーヤと魔女』の本編は74分と比較的短く、見た人の中には「え?これで終わりなの?」と感じた人もたくさんいました。
話がちょうどおもしろくなってきたところで、いきなり終わってしまうからです。
そこで出てきたのが、「本当はラストの10分があったけど、何かの理由でカットされた」というウワサです。
つまり、「作ったけど、見せられなかった」という話です。
ファンの間では、「完成していたはずのラスト10分が、何らかの理由でカットされた」という説です。
この“幻の10分”には、
アーヤの母親にまつわる秘密や、
魔女ベラ・ヤーガとの決着
などが描かれていたとされ、一部の関係者が存在をほのめかしているとも言われています。
一部の海外フォーラムでは、ジブリ内部のスタッフによる「完成版の映像は実際に存在していたが、試写の段階で削除された」
という投稿が話題となりました。
ただし、この書き込みの真偽については確認されていません。
“アーヤは魔女にならなかった”という裏設定?
もうひとつ有名な都市伝説が、「アーヤは実は魔女にならなかった」という説です。
物語では、アーヤが魔女ベラ・ヤーガのもとで魔法を学び、知恵とずる賢さで逆境を乗り越えていく姿が描かれますが、
肝心の“魔法を使う”場面はあまり描かれていません。
この点から、
「アーヤは実際には魔法を使う才能がなかった」
「全ては彼女の策略であり、魔女に見せかけただけだった」
と言われています。
さらには、「アーヤ=母親のクローン」という衝撃的な裏設定を唱える人もいます。
これは冒頭で登場するアーヤの母親とアーヤの容姿が似ている事、そして母が「戻ってくる」と言い残したまま姿を消す点に着目したものです。
この説によれば、母親は何らかの魔術的手段で自分自身を“再生”させ、アーヤとして新たな人生を歩ませようとしていたのだとか…。
宮崎吾朗と宮崎駿の確執説?
『アーヤと魔女』の監督を務めたのは、宮崎駿監督の実子である宮崎吾朗氏。
しかし、過去作『ゲド戦記』でも知られるように、彼の作品はしばしば「父・駿の作風と異なる」として話題になっています。
ネット上には、
「吾朗監督は父の影を乗り越えるために、あえて従来のジブリらしさを排除した作品を作った」
「その結果として本作は未完成に終わった」
という声もあります。
また、「駿監督が本作のラストを気に入らず、カットさせたんじゃないか?」
といウワサまで出ました。
親子の関係や考え方のちがいが、作品にも少し影響しているかもしれませんね
まとめ:都市伝説が生まれる理由
『アーヤと魔女』にまつわる都市伝説の数々は、その多くが物語の“説明不足”や“余白”から生まれています。
ラストの不完全さや登場人物の謎に満ちた背景、そして従来のジブリ作品とのギャップが、ファンの想像力を刺激しているのでしょう。
都市伝説はあくまで噂に過ぎませんが、それを楽しむこともまた、作品の魅力の一部と言えます。
あなたは、『アーヤと魔女』の本当のラスト、どう思いますか?