ジオジブリ製作のアニメーション映画「借りぐらしのアリエッティ」には、ある都市伝説があると言われています。
その都市伝説の内容がかなり衝撃的だそうです。
今回は牧歌的でファンタジックな映画に隠された、ショッキングな都市伝説をご紹介したいと思います。
アリエッティのモデルはあの嫌われ者の虫?
一部で噂されている話ですが、アリエッティら小人族はあの世間で嫌われ者と言われる虫、「ごきぶり」がモデルではないかと言われています。
と言うのも彼女達は全長約10cm程度で屋根裏や床下などで普段は生活していて、食事も人間の食べ残しが基本であること。
ネズミが天敵であるという生態系が実は非常に「ごきぶり」に酷似していると言うものです。
また、人間を非常に恐れているのも、見つかれば殺される「ごきぶり」と人間の関係を反映しているからではないかと言われています。
ちなみに映画の原作となった「小人の冒険シリーズ」が作られたイギリスでは「ごきぶり」は食料として重宝されていた過去があります。
日本の一部の地方では“コオロギ”や“イナゴ”を食べる習慣がありますが、イギリス人の中には「ごきぶり」を食べる文化があったそうです。
アリエッティたちは一家全滅した!?
映画の後にアリエッティ達がどうなったのか、について興味深い都市伝説が幾つかあります。
まず初めに有名なお話は「アリエッティ達は別の家に移った先で猫に食われて死んだ」という話があります。
これは、どういう内容なのかと言うと
「その後、アリエッティたちは床下ではなく屋根裏に住んでいたが、そこにはネズミや毛虫が多く安全ではなく、最終的に猫に襲われ一家は壊滅し行方不明になった。」
という非常に後味の悪いお話です。
しかし、この猫に食べられると言う話しは、原作の中にある家出をして行方不明になった或る娘のお話と混同しているのでは思われます。
本作には原作があり原作の1巻を映画化しただけでしかありません。
原作では、人間の住む家を追い出されたアリエッティ達は自然世界をサバイバルしながら新しい家をみつけたり、アリエッティと他の小人の間で三角関係になったりと彼らの人生を謳歌していく希望のある話になっています。
もし原作準拠の展開になって行ったとしたらアリエッティ達が猫に襲われるという悲劇的な展開はありえないと思います。
翔はその後死んだ!?
映画に出てきた心臓を患った“翔”というキャラクターが手術に失敗して死んでしまうというような伝説もあります。
これについては本作の冒頭で
「ぼくはあの年の夏、母の育った古い屋敷で一週間だけ過ごした」
という成長した翔が夏の思い出を経験するという形で回想されていきます。
つまり、生存した可能性が高いのです。
一方、原作でも翔に該当する人物が登場しますが、後に第二次大戦で戦死したことが明かされています。
恐らく原作で戦死する設定なので映画でもそうなる、というような解釈で死亡説が広まっていったのではないでしょうか。
映画では時代背景もまったく違います。
ですから翔が死んだと言う噂は無いと言えます。
アリエッティはナウシカの先祖!?
アリエッティが別のジブリアニメと世界観が同じなのではないかという伝説があります。
それはあの「風の谷のナウシカ」です。
ナウシカに出てくるのは巨大な虫や植物がその証拠です。
またナウシカが使っている小型飛行機なども人間サイズを載せてあそこまで飛行するような飛行機は科学的にはありえません。
アリエッティのサイズであればありえるのではないかというのが理由の一つになっています。
しかし、前項でもあるようにアリエッティは元々イギリス人の書いた小説が原作であり、宮崎駿氏が原作を書いた「風の谷のナウシカ」とは世界観が同じには見えません。
結論から言えばこれらの説はほとんどデマだといっていいでしょう。
アリエッティにそっくりなキャラが任天堂のゲームにいた!?
アリエッティに非常によく似たゲームのキャラクターが90年代に出ていました。
このゲームのキャラクターは「ワンダープロジェクトJ2」というゲームに出てくるジョゼットというキャラクターです。
髪の色、そして頭につけている洗濯バサミが似ていることからこの二つのキャラクターは酷似していると話題になっていました。
さらに「ワンダープロジェクトJ2」の中でキャラクターデザインを手がけた山下明彦さんがアリエッティで作画監督を務めた事でも話題になりました。
しかし、アリエッティが小人なのに対して「ワンダープロジェクトJ2」のジョゼットはロボットで全く種類が違っています。
また、アリエッティの洗濯バサミはファッションであるのに対してジョゼットは洗濯バサミを使い充電をしているという違いもあります。
似たキャラでも方向性が違うとこのようになるのですね。