1998年公開、宮崎駿監督作品「となりのトトロ」。
宮崎アニメの代表作ですが、数々の都市伝説が噂されています。
今回はそれらを検証します。
トトロってなに?
さて、物語に登場する怪物のような生き物?
これってなんでしょう?
トトロは死神伝説?
「サツキとメイ」は、もう死んでいて、その2人を死者の国に連れて行く前に現世を案内した…。
だからトトロは「死神」っていう説が有ります・
トトロの住まいは?
サツキとメイの住む家のすぐ裏にある、塚森と言う名の森。
その中にある巨大クスノキの根元だそうです。
トトロの名前の由来
メイが初めてトトロに会った時に、名前を聞いたら返事がトトロと聞こえたからです。
実際は、知り合いの子供が所沢の事を「ととろざわ」と言い間違えたのが本当です。
なぜ小トトロは最初に驚いた?
小トトロは人間に慣れてないからだそうです。
反面、死神なら驚かないだろうって言う意見が有ります。
北欧の妖精「トロール」と「トトロ」
北欧にはトロールと言う森の妖精がいます。
サツキがメイに「トトロに会った」と言った時「トロール?」と聞き返しました。
トトロは実はトロールかも?
ネコバスの都市伝説
印象的ネコバス。
ネコバスは行方不明になったメイを探すのを手助けしました。
その時の行き先表示が「墓道」になっていました。
この墓道ということから、このネコバスは亡くなった人の魂を冥界に送る存在ではないかと疑う人もいるようです。
お地蔵さんの秘密 メイの名前が?
迷子になったメイが待っている墓道前のお地蔵さんの中にメイの名前があるという都市伝説。
お母さんに会わなかったのはなぜ?
入院中のお母さんをネコバスに乗って見舞いに訪れる場面が有ります。
しかし、2人は病室の窓の外の木の上から眺めるだけです。
何故なんでしょう?
両親にサツキとメイは見えない
窓の外のサツキとメイは両親には見えないようです。
それはすでにサツキとメイが死んでいるからです。
物語中にサツキとメイの影がないとか、サンダルの疑惑とか色々あって、2人はすでに死んでいるっていう都市伝説が多くあります。
ここが「トトロが死神」だと主張する人々の理由です。
でも、スタジオジプリは公式に否定しています。
そもそもトトロやネコバスは子供以外には見えないようになっているし、一緒にいるサツキとメイもその魔法で見えないのだそうです。
お母さんの病気
お母さんの病気は結核のようですね。
昭和30年代初頭では結核は現在の癌に匹敵するような病気だったのです。
トウモロコシの意味
入院中のお母さんにトウモロコシを届けます。
なぜ。トウモロコシ? それはメイのおばあちゃんが「この畑の作物を食えばどんな病気も治る」と言うのを信じて、
大好きなお母さんに届けました。
「七国山病院」まで大人の足で3時間かかる
サツキとメイの自宅から「七国山病院」まで大人の足で3時間ほどかかるという設定が書いてあります。
だからネコバスが送ってくれたのですね。
サンダルが表す意味
作中、行方不明のメイの物とおもわれるサンダルが見つかりました。
この事でメイはすでに死んでいて、彼女を追いかけたサツキも死んだのではないかという話が有ります。
池のサンダルを見て「メイのじゃない」と完全否定するサツキ
池に浮かぶサンダルをみて、サツキは「このサンダルはメイのものじゃぁない」といいます。
確かに少しデザインが違うようにみえますね。
メイのサンダルのベルトはまっすぐで、池に落ちているものは×になっております。
一部ではサンダルの描写が細かすぎて本当に死んだのではないかと疑うような話がありました。
しかし、よく見れば分かる通りそれぞれ別物になっています。
ある時点からサツキとメイの影がない
サツキとメイが死んでいるという説を支持している人々の中に「途中からサツキとメイの影がなくなるので死んでいる」と言う人がいますが。
ジブリ側は「作画の時点で不要」と判断したため最初から描いてないと説明しています。
ポスターの女の子は誰!?
ポスターに写っている少女、よく見ればサツキとメイとは全くの別人です。
何故なんでしょう?「となりのトトロ」の企画時、主人公は姉妹ではなく1人だけの主人公で描かれる予定でした。
しかし、同時上映の「火垂るの墓」が予想以上に長編になったことで宮崎監督も高畑勲に対抗する為に短めだった「となりのトトロ」を長くしました。
その結果1人だけの主人公が二人に増えてしまったのだそうです。
ポスターに描かれている女の子は企画当初の主人公のようです。
本編が完成する前にポスターを作ってしまった結果、このような事になってしまいました。
「狭山事件」との関係
「となりのトトロ」は狭山事件と言う未解決事件との関係が噂されています。
狭山事件というのは1963年に埼玉県狭山市でおきた誘拐殺人事件で、トトロの舞台も隣接する埼玉県所沢市です。
また、事件が起きたのは5月で、主人公のメイは英語で5月を表す単語、サツキも5月を意味します。
これらは偶然でしょうか?
しかしジブリはこういう都市伝説を否定していて、事実は定かではありません。
エンディングの秘密 実は父の回想だった?
エンディングで主人公たちがみんな一緒のシーンが映されます。
その中に映っている両親が明らかに若い事から、これは父さんが過去に経験した数々の出来事が回想として流れているのではないかと言われています。
また、お母さんと一緒にサツキとメイがお風呂に入っているシーンもあります。
病気が全快して退院したお母さんを意味しているのか?
それとも、過去の思い出なのか?
つまりメイとサツキは行方不明のまま死んでしまい、お父さんが楽しかった頃を思いだしているといったように突飛な解釈をする人も居るようです。
「となりのトトロ」が本当に伝えたかったこと
「となりのトトロ」で制作者が訴えたこと、伝えたかった事とは何だったのでしょうか?
色々な見方がありますが、高度経済成長を経験し世の中はバブル期を迎えていた1988年。
昔ながらの日本の自然と共生する社会を失って来ていると宮崎駿さんが危惧してこのような映画を作ったのではと言われています。
この映画のキャッチコピーは
「このへんな生きものは まだ日本にいるのです。たぶん。」
です。
このキャッチコピーが意味するものは、経済成長のみを推し進めて行く日本の未来に対しての警鐘の意味もあったのではと思われます。
無暗に自然破壊、森林伐採などを進めれば、環境自体が破壊されるだけではなく、住人達の心の中のトトロのような優しい気持ちすら無くしてしまう、そんな警鐘なのかもしれません。